新卒の志望動機、採用担当は本当は何を見ている?

新卒

志望動機、「企業理念に共感しました」で終わっていませんか。

多くの就活生が同じような言葉を選ぶので、理念への共感だけでは印象に残りません。

大手メーカーの採用担当者として、数多くの志望動機を読んできました。実際に評価が上がる志望動機と、そうでない志望動機の違いを解説します。

🤔 志望動機は実は差がつきにくい

結論から言うと、志望動機を重視する面接官は、実はそれほど多くありません。

ほとんどの就活生が同じような内容を話すため、深掘りしてもあまり意味がないと感じる面接官がいるからです。「御社の理念に共感しました」「事業内容に魅力を感じました」という言葉は、ほぼすべての就活生が口にします。

裏を返せば、ここは差をつけやすい項目でもあります。少し調べてきたなと思わせるだけで、評価は簡単に上がります。ほかの就活生が力を入れない部分だからこそ、工夫した内容がそのまま目立つのです。

⭐ 評価が上がる志望動機・上がらない志望動機の違い

評価が上がる志望動機には、共通点があります。「自分の専攻を活かして〇〇したい」のように、入社後のイメージが具体的であることです。専門性や強みと、企業が伸ばそうとしている領域が結びついていると、採用担当は入社後の活躍を想像しやすくなります。

加えて、企業の決算資料や中期計画の内容にふれていることも評価を上げるポイントです。決算資料や中期計画は、企業がどの事業に力を入れ、今後どこを伸ばそうとしているかが書かれた資料です。決算資料や中期計画に目を通したうえで志望動機を語る就活生は、ほとんどいません。だからこそ、決算資料や中期計画にふれるだけで「調べてきている」という印象につながります。

一方で、評価が上がらないのは「企業理念に共感した」だけで終わる志望動機です。理念への共感自体は悪くありません。ただし、共感の言葉だけでは他の就活生との違いが伝わらず、印象に残りにくくなります。

📊 決算資料・中期計画から志望動機をつくる方法

「決算資料や中期計画」と聞くと、難しく感じるかもしれません。ですが、やることはシンプルです。

企業の理念や中期計画、決算資料を読んで、次の3つを考えてみてください。

  • 共感できる部分はどこか
  • すごいと感じた内容はどこか
  • 働いてみたいと思った領域はどこか

3つの視点は、そのまま志望動機として使えます。理念だけを読むより、中期計画や決算資料まで目を通したほうが、企業が今後どこに力を入れるつもりなのかが具体的にわかります。

中期計画は企業の公式サイトのIR情報ページで公開されていることが多く、決算資料も同じページから確認できます。上場企業であれば、どちらも無料で読めることがほとんどです。

中期計画を読むときは、次の3点に注目してください。

  • 今後の重点事業として挙げられている領域
  • 新規事業や新しい取り組みとして書かれている部分
  • 売上構成比の推移(伸びている事業、縮小している事業)

決算資料では、直近の決算で好調だった事業や、逆に苦戦している事業を確認します。好調な事業なら「なぜ伸びているのか」を読み取ってください。苦戦している事業なら「今後どう立て直す計画なのか」を読み取ります。応募先企業が置かれている状況を、具体的に語れるようになります。

自分の専攻や強みが、企業の注力領域とどう結びつくかまで考えられれば、「企業理念に共感した」だけの志望動機から一歩抜け出せます。

✍️ 書き出し・締めくくりで差をつける

志望動機は、書き出しと締めくくりで印象が変わります。

書き出しでは、中期計画や決算資料のどの部分に着目したかを、結論として先に伝えてください。「貴社の〇〇という取り組みに魅力を感じ」のように、具体的な事業名や施策名を入れることで、誰にでも当てはまる書き出しを避けられます。

書き出しの型は、次のようになります。

  • 「貴社が中期計画で掲げている〇〇事業の拡大に魅力を感じ、志望しました」
  • 「直近の決算で伸びている〇〇分野に将来性を感じ、貴社を志望しました」

締めくくりでは、入社後に注力領域でどう活躍したいかを書きます。自分の専攻や強みと、企業が伸ばそうとしている領域を結びつけて、「〇〇の知識を活かして△△の分野に貢献したい」のようにまとめると、入社後のイメージが伝わりやすくなります。

締めくくりの型は、次のようになります。

  • 「大学で学んだ〇〇の知識を活かし、貴社が力を入れる△△の分野に貢献したいです」
  • 「入社後は〇〇の強みを活かして、中期計画で掲げる△△の実現に携わりたいです」

どちらも、企業が公開している資料の言葉をそのまま借りるのではなく、自分の言葉で言い換えることを意識してください。資料の文章をそのまま引用すると、内容を理解せずに書き写しただけの印象になります。

🔢 志望動機は何文字で書くべきか

志望動機の文字数は、書類の種類によって目安が変わります。

履歴書の志望動機欄は200〜300字程度、エントリーシート(ES)は300〜400字程度が一般的です※。履歴書は欄が小さいため要点を絞り、ESは欄が広い分、エピソードを含めて具体的に書きます。

企業によって文字数の指定が異なる場合もあるため、応募先の指定を確認したうえで調整してください。

※出典:キャリタス就活「【新卒】履歴書の志望動機の書き方と例文15選|企業が見ているポイントとは」

❓ よくある質問

Q. 企業理念にはふれないほうがいいですか?

A. ふれること自体は問題ありません。理念だけで終わらせず、中期計画や決算資料の内容と組み合わせることで、印象に残りやすくなります。

Q. 決算資料はどこで確認できますか?

A. 上場企業であれば、多くの場合、企業の公式サイトのIR情報ページで無料公開されています。

Q. 志望動機は使い回してもいいですか?

A. 中期計画や決算資料の内容は企業ごとに異なるため、使い回すと具体性が失われます。企業ごとに書き直すことをおすすめします。

Q. 専攻と関係ない業界を志望する場合はどうすればいいですか?

A. 専攻そのものではなく、専攻を通じて身につけた強みや視点が、企業の伸ばしたい領域とどう結びつくかを考えてみてください。

✅ まとめ

志望動機で評価を上げるポイントは、次の3つです。

1️⃣ 志望動機は差がつきやすい項目
多くの就活生が似た内容になるからこそ、少しの工夫で目立てる

2️⃣ 決算資料・中期計画にふれる
企業理念だけで終わらせず、今後力を入れる領域まで調べる

3️⃣ 入社後のイメージを具体的にする
自分の専攻や強みと、企業が伸ばそうとしている領域を結びつける

最後に
志望動機は、時間をかけて悩むより、決算資料や中期計画に目を通すほうが近道です。まずは志望企業のIR情報ページを開いてみてください。

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