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導入
10月に入り、周りでは内定式の話題が増えてきます。自分だけ内定がなく、もう手遅れではないかと焦っていませんか。
結論から言うと、10月・11月で内定がなくても手遅れではありません。ただし、最初に決めてほしいことがあります。卒業後すぐに就職したいのか、納得いくまで就活を続けたいのかです。
大手メーカーで新卒採用を担当している立場から、10月以降も採用している企業の特徴と、卒業までの動き方を説明します。
本記事の結論
- 10月1日時点の内定率は73.4%。卒業時の就職率は98.0%まで上がる
- 卒業後すぐ就職したいなら、今すぐ就活を急ぐ
- 希望の企業に入りたいなら、休学・留年してインターンに注力する道もある
- 大企業の多くは6月頃に採用を終えるが、中小企業は10月以降に追加募集することがある
- 10月以降の応募でも、印象は悪くならない
📊 10月・11月で内定なしでも手遅れではない
10月・11月で内定がなくても、手遅れではありません。公的なデータを見ると、10月以降に内定を得る人が多くいるからです。
文部科学省と厚生労働省の調査によると、2026年3月に卒業した大学生の内定率は次のように推移しました。
| 調査時点 | 大学生の内定率 |
|---|---|
| 2025年10月1日 | 73.4% |
| 2025年12月1日 | 84.6% |
| 2026年2月1日 | 92.0% |
| 2026年4月1日(卒業時) | 98.0%(就職率) |
出典:文部科学省・厚生労働省「大学等卒業予定者の就職内定状況調査(10月1日現在)」「同(12月1日現在)」「同(2月1日現在)」「大学等卒業者の就職状況(4月1日現在)」
内定率は、就職を希望する学生のうち内定を得た人の割合です。10月1日から卒業時までに、数字は24.6ポイント伸びています。就職希望者の約4人に1人が、10月以降に内定を得た計算です。
「内定率9割」との違いは調査対象
ネットでは、10月の内定率を9割超えとする情報も見かけます。リクルートの調査では、2025年10月1日時点の内定率は93.9%でした。
出典:就職みらい研究所「就職プロセス調査(2026年卒)」
2つの数字の差は、調査対象の違いから生まれます。リクルートの数字は、同社のモニターに登録した大学生721人の回答がもとです。文部科学省と厚生労働省の数字は、全国から抽出した大学の就職希望者が対象です。
「周りはみんな内定が出ている」と感じても、あなただけが取り残されているわけではありません。
🧭 まず決める:すぐ就職するか、納得いくまで続けるか
10月時点で内定がない人は、最初に進み方を決めてください。卒業後すぐに就職したいのか、希望の企業に入るまで続けたいのかで、やるべきことが変わります。
| 卒業後すぐ就職したい | 納得いくまで続けたい | |
|---|---|---|
| やること | 今すぐ就活を急ぐ | インターンシップへの参加に注力する |
| 主な選択肢 | 秋冬に募集している企業へ応募する | 休学・留年して翌年に就活する |
| 注意点 | 時期が遅いほど採用枠が減る | 学費や家庭の状況を確認する |
卒業後すぐに就職したいなら、就活は急ぎましょう。次の章で説明するとおり、時期が後ろになるほど採用枠は減っていきます。
希望の企業に入りたい思いが強い人は、インターンシップへの参加に力を入れるのも一つの方法です。インターンに注力するなら、もう一年、大学へ在籍する必要が出てくる可能性もあります。よって、大学を休学したり、あえて留年したりするのも選択肢に入ります。もちろん、どちらが合うかは個人の状況によります。
🏢 採用担当が明かす:10月以降も採用している企業・していない企業
10月以降も採用を続けているかどうかは、企業の規模によって分かれます。採用担当の立場から、企業側の事情を説明します。
大企業の多くは6月頃までに採用を終える
大企業の多くは、6月頃までに採用活動を終えます。6月以降に内定辞退者が出ても、補充のための追加募集は行わないケースが多いです。
大手企業ばかりに応募してきた人は、秋に応募先が見つからなくなりがちです。10月以降は、応募先を大手以外にも広げる必要があります。
通年採用に近い形の大企業は募集を続けている
大企業でも、通年採用に近い形をとる企業は10月以降も募集しています。大手を志望し続けたい人は、通年採用の企業を探しましょう。
中小企業は10月以降に追加募集することがある
中小企業は、もともとの採用人数が少なめです。内定辞退者が1人出ただけでも影響が大きいため、10月以降に「追加募集」として採用を再開することがあります。
選考の流れは同じでも、倍率は高くなる
秋冬の選考期間や選考フローは、春夏と大きく変わりません。ただし、内定辞退の補充として採用する場合は枠が少なく、倍率が高くなる傾向があります。
補充が目的でない場合も、年間の採用人数は決まっています。時期が後ろになるほど、残りの枠は少なくなります。
💡 ポイント
卒業後すぐ就職したい人ほど、早く動くことが大切です。大手だけにこだわらず、中小企業や通年採用の企業にも目を向けましょう。
📅 【月別】10月から卒業までにやること
卒業後すぐ就職したい人に向けて、月ごとの動き方をまとめました。
| 時期 | 企業側の状況 | やること |
|---|---|---|
| 10月 | 中小企業の追加募集・通年採用の募集がある | 応募先を10社以上に増やす |
| 11月 | 選考の流れは春夏と同じ | 面接の場数を踏み、落ちた理由を直す |
| 12月 | 年間の採用枠が残り少なくなる | 年内の内定を目標に応募を続ける |
| 1〜2月 | 追加募集・通年採用の枠が残っている | 残っている募集を探して応募する |
| 3月 | 枠はさらに少なくなる | 就活を続けながら、卒業後の進み方を決める |
10月は応募先を一気に増やす
10月にまずやるべきことは、応募先を増やすことです。秋冬は枠が少なく倍率が高いため、春夏と同じ応募数では内定に届きにくくなります。
1社ずつ順番に進めていては、卒業までの時間が足りません。複数の選考を同時に進めましょう。
11月は面接の場数を踏む
11月は、面接の経験を積む時期です。面接が終わったら、答えに詰まった質問をメモしておきます。次の面接までに1つずつ直していけば、回答の精度が上がります。
面接で見られるポイントは、就活生必見!採用担当者が教える面接対策で詳しく解説しています。
12月〜2月は残っている募集を拾う
12月は年内の内定を目標にしつつ、年明けも中小企業の追加募集や通年採用の募集を探し続けます。2月1日時点で内定がない就職希望者は約8%です。卒業時の就職率は98.0%なので、約8%のうち多くの人が2月以降に就職先を決めています。
3月は卒業後の進み方を決める
3月になっても内定がない場合は、就活を続けながら卒業後の進み方を考えます。休学・留年や既卒での就活については、後半の章で説明します。
🔎 10月以降も採用している企業の探し方4つ
10月以降も採用している企業は、次の4つの方法で探せます。
| 探し方 | 特徴 |
|---|---|
| 就活エージェント | 秋冬も募集している企業を紹介してもらえる |
| スカウト型サイト | プロフィールを見た企業から声がかかる |
| 大学のキャリアセンター | 大学に届いた求人を確認できる |
| 秋冬の合同説明会 | 1日で複数の企業と話せる |
中小企業の追加募集を自分だけで探すのは手間がかかります。就活エージェントとスカウト型サイトを同時に使うと、応募先を早く増やせます。
💬 10月以降の応募は印象が悪い?面接での近況の答え方
10月以降に応募しても、印象が悪くなることはありません。企業が採用活動をしている限り、企業側も応募が来てほしいと思っているからです。
面接では、就職活動の近況を聞かれることがあります。近況を聞かれたら、素直に答えて問題ありません。
就活が遅れた理由は人によって違います。学業や留学、資格の勉強などの理由があれば、ありのまま伝えましょう。「就活をサボってしまった」人も、正直に答えてかまいません。
面接で大事なのは、遅れた理由より、これからどう行動するかです。次の順番で話すと、面接官に伝わりやすくなります。
- 近況:今の就活の状況を事実で伝える
- これからの行動:今後どう動くかを具体的に話す
- 志望理由:応募した企業を選んだ理由につなげる
💬 回答例
「夏まで留学していたため、就活を本格的に始めたのは9月です。現在は3社の選考を受けています。今後は〇〇業界に絞って応募を続けます。御社は〇〇の点に魅力を感じ、応募しました。」
✅ 今週中にやること3つ
卒業後すぐ就職したい人は、今週中に次の3つを終わらせましょう。
- 就活エージェントの面談を予約する
- スカウト型サイトに登録し、プロフィールを埋める
- 応募する企業を10社リストにする
迷ったら、1から始めてください。就活エージェントなら、企業探しと並行してESや面接の相談もできます。
🎓 納得いくまで就活したい人は、休学・留年も選択肢
希望の企業に入りたい思いが強いなら、就活を急がない選択もあります。翌年度の卒業生対象のインターンシップに参加する方法です。
インターンシップに参加すれば、志望企業の仕事を直接知る機会になります。ただし、もう一年、大学に在籍にする必要が出てくる場合もあるので、休学や留年も選択肢に入ってきます。家庭の状況も含めて、自分に合うかを考えてから決めましょう。
既卒として就活を続ける道もある
卒業してから就活を続ける方法もあります。厚生労働省の「青少年雇用機会確保指針」では、卒業後少なくとも3年間は新卒枠に応募できるよう企業に求めています。
出典:厚生労働省「卒業後3年以内の既卒者は、「新卒枠」での応募受付を!(リーフレット・PDF)」
⚠️ 注意
指針は企業に努力を求めるもので、義務ではありません。すべての企業が既卒者を新卒枠で受け付けるわけではない点に注意してください。
❓ よくある質問
Q. 何月までに内定がないとやばいですか?
A. 何月までと決まった期限はありません。大企業の多くは6月頃に採用を終えますが、中小企業や通年採用の企業は10月以降も募集しています。
Q. 10月から就活を始めても間に合いますか?
A. 間に合います。ただし、秋冬は採用枠が少なく倍率が高いため、応募数を増やすことが条件です。
Q. 10月の就職内定率はどのくらいですか?
A. 文部科学省と厚生労働省の調査では、2025年10月1日時点で73.4%です。リクルートの調査では93.9%で、調査対象の違いにより数字が変わります。
Q. なぜ10月以降も内定が出る企業があるのですか?
A. 中小企業は内定辞退者が1人出ただけでも影響が大きく、追加募集をすることがあるためです。通年採用に近い形の大企業も募集を続けています。
Q. 10月以降に応募すると、印象が悪くなりますか?
A. 悪くなりません。採用活動をしている企業は、応募が来ることを望んでいます。
Q. 内定がないまま卒業するとどうなりますか?
A. 既卒として就活を続けられます。卒業後3年以内なら、新卒枠で応募を受け付ける企業もあります。
まとめ
1️⃣ 10月・11月で内定なしでも手遅れではない
就職希望者の約4人に1人が、10月以降に内定を得ている
2️⃣ まず「すぐ就職する」か「納得いくまで続ける」かを決める
納得いくまで続けるなら、翌年度卒業生対象のインターンに注力する道もある
3️⃣ すぐ就職したいなら、応募先を中小企業や通年採用の企業に広げる
大企業の多くは6月頃に採用を終え、時期が遅いほど枠は減る
4️⃣ 面接で近況を聞かれたら素直に答える
遅れた理由より、これからどう行動するかを話す
🔗 秋からの就活に使えるサービス
10月以降の就活は、限られた時間で応募先を増やす必要があります。一人で企業を探すのが大変なら、就職支援サービスに相談する方法もあります。
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