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公開日:2026年11月1日/更新日:2026年11月1日
先に結論
- ガクチカがない人はいません。面接官が知りたいのは、成果の大きさではなく人となりです
- 材料はアルバイト・サークル・研究・日常の習慣のどれでもかまいません。
- 見つけるときは、経験の棚卸し5ステップで候補を3つ出し、判定表で1つに絞ります
- 面接では、ガクチカ・自己PR・志望動機を一貫したエピソードで話します
- 話は事実に基づいて話します。盛った話は、まれに面接で崩れます
目次
- ガクチカがない人はいません。面接官が見ているのは成果の大きさではありません
- ガクチカになる経験・ならない経験の判定表
- 経験の棚卸し5ステップで、ガクチカの候補を3つ出します
- 属性別:バイトしかない・サークルなし・研究だけの人の書き方
- 書き方:結論→エピソード→学びの順に、約300字で書きます
- 面接での話し方:一貫性と事実を重視します
- 盛る・嘘のラインと、ガクチカでやってはいけないこと
- ガクチカ作りに使えるサービス
ガクチカがない人はいません。面接官が見ているのは成果の大きさではなく、学生の人柄です。
面接官がガクチカで知りたいのは、学生の人となりです
ガクチカの質問を人となりを知るための質問として聞く企業が多いです。見ているのは、次の3点です。
- どんな人と関わって活動してきたか
- 困ったことがあったとき、どんな行動をしたか
- どんな考えを持って動いてきたか
質問の目的は、学生の行動と考え方を知ることです。
テーマはアルバイト・サークル・研究のどれでもかまいません
テーマに指定はありません。アルバイトでもサークルでも研究でも、何でもかまいません。成果ももちろん大切ですが、成果の大きさにこだわらなくて大丈夫です。
大きな実績がなくても、評価できる話はあります。
「ない」と感じる原因は、成果・特別な活動・長期間の3つの思い込みです
「ガクチカがない」と感じる原因は、次の3つの思い込みであることが多いと私は考えます。
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| 大きな成果が必要 | 成果の大きさは重視されません。行動と考え方を見ています |
| 特別な活動が必要 | アルバイト・授業・日常の習慣でもかまいません |
| 長期間続けた活動が必要 | 期間の長さより、何に困り、どう動いたかが問われます |
ガクチカになる経験・ならない経験の判定表
アルバイト・授業・趣味・日常の習慣は、条件がそろえばガクチカになります。条件は4つです。
判定の基準は「目的・工夫・結果・学び」の4つがそろうかどうかです
| 要素 | 確認すること |
|---|---|
| 目的 | なぜ活動したか |
| 工夫 | 壁に当たったとき、何を変えたか |
| 結果 | 変えたあとに何が起きたか(小さくてもよい) |
| 学び | 経験から何を得たか |
4つのうち、工夫と学びは特に大切です。人となりは、困ったときの行動と考え方に出るためです。
経験ごとの判定表
下の表で、手持ちの経験が使えるかを確認してください。判定は、面接官の目線で見た私の考えです。
| 経験 | 判定 | 足りない要素の補い方 |
|---|---|---|
| アルバイト(役職なし) | ○ | 役職ではなく、改善した行動を書く |
| ゼミ・授業での課題 | ○ | 壁に当たった場面と、乗り越えた手順を書く |
| 研究(結果が出なかった) | ○ | 結果ではなく、進め方で工夫したことを書く |
| サークルに所属しただけ | △ | 自分が主体的に動いた場面を1つ選ぶ |
| 趣味・ゲーム | △ | 継続のなかで工夫したことと学びを書く |
| 一人旅・家事・生活の習慣 | △ | 困った場面と、とった行動を書く |
| 何もしていない期間 | × | 経験として使えない。ほかの候補を探す |
△の経験は、「工夫」と「学び」を足せば候補に入ります。×の経験も、振り返ると壁に当たった場面が見つかることがあります。
経験の棚卸し5ステップで、ガクチカの候補を3つ出します
候補は、5ステップで3つ出します。紙かスマホのメモに書き出してください。
ステップ1:大学入学以降の「続けたこと」と「変えたこと」を書き出します
続けたことは、アルバイト・授業・習慣・趣味のどれでもかまいません。変えたことは、やり方を直した経験です。最初は量を優先して、10個を目安に書きます。
ステップ2:「なぜやったか」を3回繰り返して、動機を掘ります
書き出した経験ごとに、「なぜやったか」を3回問います。1回目の答えは表面的ですが、3回目で本音の動機が出ます。動機は、面接官が知りたい「考え方」の材料です。
ステップ3:壁に当たった経験と、乗り越えた行動を探します
研究でもサークルでも、何かしら壁に当たった経験があるはずです。小さくてもかまいません。生活を振り返ることが重要です。
壁の例は、次のとおりです。
- 作業の量が多く、予定どおりに進まなかった
- 人間関係で意見が合わなかった
- 結果が思うように出なかった
壁の次に、自分がした行動を書き出します。人の考えを聞いたこと、やり方を変えたことなど、小さな行動で十分です。
ステップ3の補助:周囲の人に「私の印象的な行動」を聞きます
自分では当たり前だと思っていることが、人から見ると特徴的なことがあります。機会があれば、友人・家族・バイト先の人に、「私が頑張っていたと思うことは何か」を聞いてみるのも一つの手段です。
ステップ4:候補を判定表に当てはめて絞ります
ステップ3までの経験を、先ほどの判定表に当てはめます。目的・工夫・結果・学びの4つがそろった経験を、候補として残します。そろっていない経験は、足りない要素を補えるかを確認します。
ステップ5:志望企業の求める人物像と重なる1つを選びます
候補が3つ残ったら、志望企業が求める人物像と見比べます。企業のサイトや採用ページに書いてある人物像と、重なる経験を1つ選びます。
選ぶときは、後ほど「面接での話し方」で説明する一貫性も考えます。自己PRと重ならない経験を選ぶと、面接で話がばらばらになります。
属性別:バイトしかない・サークルなし・研究だけの人の書き方
経験の種類によって、書くときの焦点が変わります。
| 属性 | 使える材料 | 書くべき要素 |
|---|---|---|
| バイトしかない | 業務の改善、接客での工夫 | 改善した行動と動機 |
| サークル・部活に入っていない | 授業、ゼミ、個人活動 | 自分で判断した行動・周りと一緒にやったこと |
| 研究しかない(理系・院生) | 実験の失敗、進め方の修正 | 工夫したこと・過程 |
| ゲーム・趣味しかない | 継続、練習の工夫 | 継続のなかで変えたことと学び |
バイトしかない人は、役職ではなく「改善した行動」を書きます
テーマはアルバイトでもかまいません。役職がなくても、「忙しい時間帯の作業の順番を変えた」「新人への伝え方を工夫した」といった行動は書けます。面接官が見ているのは、困ったときの動き方です。
サークル・部活に入っていない人は、授業・ゼミ・個人活動を軸にします
所属がなくても、ガクチカになる経験はあります。授業のグループワーク、ゼミの発表、資格の勉強などです。自分で決めて動いた場面を1つ選びます。
研究しかない理系・院生は、成果ではなく進め方や課題解決の過程を書くのも好印象です
研究では、思うような結果が出ないことがよくあります。結果が出なかったこと自体を弱みにせず、「どう原因を探し、進め方をどう変えたか」を書きます。専門外の面接官にも伝わるよう、やさしい言葉に直します。
ゲーム・趣味しかない人は、継続と工夫を具体的な数字で示します
趣味でも、継続のなかで工夫したことがあれば候補になります。「毎日1時間続けた」「練習方法を3回見直した」のように、数字で示します。楽しかったと述べるだけでは、人となりが伝わりません。
冬インターンの前に、3つだけやります
作る時間が限られているときは、手持ちの経験の整理を優先します。
新しく作れるのは、短期間で結果が出る行動に限られます
新しい経験を作る場合は、短期間で壁に当たり、乗り越えられるものを選びます。短期のアルバイト、ゼミでの発表、資格の勉強などです。
ただし、無理に新しい経験を作る必要はありません。すでに経験した出来事を、「目的・工夫・結果・学び」の4つの要素で整理し直す方が、早く確実です。
書き方:結論→エピソード→学びの順に、約300字で書きます
ESに書くときは、3つの順番で組み立てます。
基本構成のテンプレート
| 順番 | 内容 | 目安の字数 |
|---|---|---|
| 結論 | 何に力を入れたか(1文) | 40字前後 |
| エピソード | 壁に当たった場面と、とった行動と結果 | 180字前後 |
| 学び | 学んだことと、入社後にどう活かすか | 80字前後 |
面接での話し方:一貫性と事実を重視します
面接では、ガクチカだけでなく、自己PRや志望動機も聞かれます。
自己PR・志望動機・ガクチカは、一貫したエピソードで答えます
ガクチカ・自己PR・志望動機の一貫性が重要だと考えています。自分のことをアピールするためにも、一貫性のあるエピソードが必要です。
例を挙げます。自己PRで「協調性」や「巻き込み力」を語ったとします。ガクチカで「アルバイト先での仕組み改善を独力で進めた」と話すと、自己PRと話が一貫しません。「研究では教授や仲間に頼らず独力で進めた」と話した場合も同じです。
一貫している例と、ばらばらになる例
| 自己PR | ガクチカ | 判定 |
|---|---|---|
| 協調性がある | メンバーの意見をまとめて発表を成功させた | 一貫している |
| 巻き込み力がある | 周囲に声をかけて、店の改善を進めた | 一貫している |
| 協調性がある | 独力で仕組みの改善を進めた | ばらばら |
| 巻き込み力がある | 周囲に頼らず、独力で研究を進めた | ばらばら |
ガクチカを決めるときは、先に自己PRで話したいことを決めます。自己PRの強みが見える経験を、ガクチカに選びます。
深掘りされたときの答え方
面接官は、ガクチカの内容を深掘りして、行動の理由と考えを確認します。次の質問への答えを、あらかじめ作っておきます。以下は一般的な質問で、採用担当が必ず聞く質問ではありません。
- 活動を選んだ理由は何か
- 壁に当たったとき、どう考えて動いたのか
- 周囲の人とはどう関わったのか
- 同じ状況なら、今ならどうするか
答えは、棚卸しのステップ2で掘った動機とつなげます。
盛る・嘘のラインと、ガクチカでやってはいけないこと
話は事実に基づいて話します
話を盛ってもわからないことが多いです。ただし、まれにわかる場合があります。学生が働いていたアルバイト先と同じ系列の店で働いていた人が、面接官にいる場合です。同じ大学の面接官がいる場合もあります。
話は、事実に基づいて話す方が無難と言えます。事実の言い換えは問題ありません。事実のない話を作ると、深掘りで答えられなくなります。
避けたい書き方の一覧
- 事実でない話を書く
- 抽象的な話で終わる(「頑張りました」だけで、行動が書かれていない)
- 学びが伝わらない話を選ぶ
- 他人の成果を、自分の成果のように書く
- 自己PRや志望動機と一貫しない話を選ぶ
ガクチカ作りに使えるサービスは、目的で選びます
ガクチカを一人で整理するのが難しいときは、サービスを使う方法もあります。サービスの種類は、目的で選びます。
| 目的 | サービスの種類 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| ESや面接の添削を受けたい | 就職支援サービス・エージェント | 何から始めればよいか分からない人 | 紹介される企業に偏りがある場合がある |
| ガクチカを載せて企業から声をかけてほしい | スカウト型サイト(OfferBox・キミスカなど) | 自分では選ばない企業とも出会いたい人 | 登録しただけでは声がかからない場合がある |
| 就活が遅れている | 遅れた学生向けの支援 | 後期に就活を進める人 | 対象エリアや条件を確認する |
スカウト型サイトでは、プロフィールに書いたガクチカが企業の目に触れます。本記事の棚卸しで作った下書きは、プロフィールにも使えます。
就職支援サービスを使う場合
👉 UZUZ(ウズウズ)
新卒を対象にした、無料の就職支援サービスです。留学や休学などで就活が遅れた人や、後期に就活を進める人もサポートの対象になっています。
- プロのカウンセラーによるES添削を、何度でも無料で受けられる
- 実際に企業を訪問して労働環境や教育体制を確認し、独自の基準でブラック企業を除いている
- 大手企業からベンチャー企業まで、幅広い企業を紹介してもらえる
こんな人におすすめです。
- ガクチカのESを、冬インターンの応募前に固めたい人
- 何から始めればよいか分からず、相談できる相手がほしい人
⚠️ 対象エリア
関東で就職を考えている学生が対象です。関東以外で就職したい人は、大学のキャリアセンターやスカウト型サイトも活用してください。


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